体を滋養するスポーツ、体に負担になるスポーツ

現代はスポーツが花盛りですね。
大人から老人から子どもから、ヘタすると幼児乳児まで、何がしかスポーツをやってる人が大半になった日本国です。
私も子どもが小学校に入り、聞いてはいたけれど地元のサッカークラブや野球クラブなどへの入れ込みようを目の当たりにして、(どちらかというと親御さんの)その情熱の注ぎ方に驚くばかりです。

スポーツをする動機は様々ですが、大元は「健康増進」が目的であるように思います。

しかし果たして、本当にスポーツをやれば健康になれるのでしょうか?

もちろん健康的なスポーツもたくさんあると思います。
精神的にもストレスの解放になったり、仲間との交流を楽しんだりとあれば、心身にはもちろん良い影響ですし、こういうことはそもそも楽しくなければ続きませんよね。

ただ、やり過ぎや、あまりに高年齢や低年齢からのスポーツは逆効果になりかねないので、慎重を期した方が良いように感じます。

スポーツがただの楽しい運動のうちならプラスになるのですが、
「身体に負担をかけて記録を出すための運動」
になってくると、そうはいきません。
それが国を代表するような優秀な選手に育てるためだとしても、小さな子どもの身体に大きな負担をかけることに変わりはありません。

我が子の運動神経を上げるために、ごく低年齢からスポーツをさせることが普通になってきてますが、例えば体操教室などに通わせることにしても、ただ好きに公園で遊んでいる方がずっと体を動かす時間が多いという統計も出ています。(お教室は待ち時間が多いですからね)
お金を出して体操教室へ行かせるより、近所の公園に放牧した方が子どもの運動神経を上げるとは、皮肉な話です。
もっともイマドキは公園へ行くにしてもゲーム機を持参してしまうので、体操教室やスポーツクラブの方が現実的かもしれませんが。

健康に良いとランニングやサイクリングに勤しんでいる方も多いですが、激しい運動は当然心臓に負担です。
私の叔父は、サイクリング中「心臓破りの坂」で本当に心臓が破れて、山道で亡くなっているのを発見されました。
そこまで極端ではなくても、サッカーや野球をされてるお子さんにケガや故障の話はよく聞きます。
「体を鍛えるためには仕方ない」と思われているかもですが、体は、体が出来てから鍛えるのが筋ではないでしょうか。

また、テニスなど、体の一部分を極端に駆使するスポーツは、生涯にわたり体を歪めてしまうと危惧する医師もいます。

最近心配なのは、水泳の国民スポーツ化。
全国にプールが建設され、夏も冬もオールシーズンに渡り本当に小さな子がせっせと水泳教室に通っています。
温水プールとはいえ、設定温度は30℃前後で体温より低く、そこに幼児や乳児が1時間2時間と浸かっているのは、筋肉が少なく自発熱の少ない時期の子どもの体を、明らかに冷やします。
しかも週1回、週2回と、かなりのハイペース。
そして水泳は、必ず口呼吸になる。
うっかり鼻で息しようものなら痛くて死にます。経験ありますw
鼻と違って口にはばい菌へのフィルターがありません。
口呼吸は、体内にとめどなくばい菌を誘導してしまう、万病の元。
さらに水で全身を長時間冷やすとなれば、細胞のミトコンドリアもうまく働かずばい菌がやすやすと体内奥深くに入り込んでしまい、免疫病の発症源になりかねません。

水泳そのものが良くないというのではなく、水を楽しむのは本来は暑い夏に少しだけ、しかも体がしっかり育ってからで十分のように感じます。

私は元来、運動が嫌いでスポーツのことはほとんど知りません。なんなら野球の「ホームラン」と「ファウル」の違いを知ったのもそんなに昔じゃないですw
こんなスポーツ音痴な私の子どもが少し前から、なぜか武道をやりたがるようになりました。

以前から、私が師事する中医学の方から、
「武道は体(内臓)を壊しますよ」
と聞いていましたので、習わせることにはあまり気が進みませんでした。
相手を攻撃する、あまり平和とは言えないスポーツですものね、そりゃそうだ。
ただし、太極拳や八卦掌などの中国拳法は、体の気を高めて内臓を育てる、と言われました。
ちょうど長男(8歳)が「カンフーをやりたい、ブルース・リーになりたい」と言い出したので(観せている人が昭和なのでジェネレーションギャップを感じない小学生に成長しているw)、自宅近くでカンフー教室を探し当て、新年早々から通わせ始めました。

スポーツが身体に負担にならないことと、肺を鍛えたいので、太極拳なんかが良いかなと思っていたのですが、カンフーの先生が仰るには、太極拳は「肺が出来上がった大人がやるもの」で、子どもはカンフー(功夫)でまず、「肺を育てる」ことから始めるそうです。
太極拳といえば、お年寄りがやってる「健康太極拳」なイメージがありますが、実はとても高度な拳法なのだそうです。
そしてやはりここの先生も、「武道は内臓を壊すよ」と仰っておりました。
先生は、レッスン中も、子どもの体を冷やすことに対してとても配慮されます。
さすがだなあと思いました。

肺が強い人は、発する気も強いです。
カンフーの先生は女性であるにも関わらず、肺と気の強さにとても驚きました。
(実際に目の前でカンフーを見ると感動します!リアル・ジャッキーチェンがおるぅ〜)
肺から出す気は、「衛気(えいき)」を養います。
「衛気」とは、体を守る気のバリアのことを指します。
これが強い人は、邪(寒さや暑さやウイルスなどの外部からやってくる体に負担になるもの)に負けなくなります。
肺は、十二経絡の始まりであり、生命の始まりでもあります。
肺を鍛えることはすなわち十二経絡を鍛えることであり、邪に負けない体を作ります。

スポーツをして体を鍛えるとは、決してタイムや順位を競うことではなく、本来はこのように内臓を滋養してこそ、行う意味があるのではないでしょうか。

というわけで、スポーツは楽しむ程度に程々に、年齢や程度をよく考慮して、あまり小さい頃から根を詰めてやらぬが無難かと思います。

カンフーやるまでもなく、日常で「衛気」を養うには、お風呂などで毎日、毛の柔らかいタワシで全身を軽くこすると良いです。衛気は毛穴の開閉に左右されます。
ただの乾布摩擦ではなく、「毛の立った」タワシで毛穴を直角に刺激することにより、毛穴を鍛えることができます。
小児鍼みたいなものですね。
実際にやると、体の深部から熱が体表面にわーっと集まってきて、体がポカポカするのを感じられると思います。
即効性がありますので、是非お試しを♡

↓おススメたわし「サトオさん」

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体を滋養するスポーツ、体に負担になるスポーツ” に対して2件のコメントがあります。

  1. 高橋さとし より:

    たいへん面白く読ませていただきました。
    ケンコートーが写っている写真も見ました。

    1. oshige より:

      こんにちは〜( ・∇・)
      もしや、mixiでおなじみのさとしさんですか?♡
      いつもお世話になってます〜!
      こちらまで出張って頂いて感謝です!!
      頑張って(時々)更新しますんで、また見に来てやってください♡

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